2013年9月21日土曜日

22日 日曜日から 始まります。


Galerie de Soleil vol.6
「放牧舎 works.4  天龍村の風景から」



 今回の開催に当たって 色々経路はあるのですが、会場入り口にある放牧舎のご挨拶から 少し 読み取っていただければと思うのです。  Soleil 樋口陽子



ごあいさつ

放牧舎は1999年に結成した自主制作集団です。舎員はそれぞれ、絵や図を描い
たり、印刷物のデザインをしたり、彫刻をしたり、踊ったりと様々な形でものづ
くりや自己表現をしています。
そんなメンバーの共通した活動理念は、「地域に根付く生活文化から学ぶこ
と」にあります。舎員の多くが大学時代、民俗学の分野に足を踏み入れ、『絵を
描く』ことを唯一の拠り所にしながら、地域の人々に話を聞き、民具の実測調査
などに携わってきました。そこに暮らす人々の中にある豊かな知識に刺激され、
それらをひたすら学ぶことが放牧舎の原点です。そして、学んだことから新たな
『何か』を生み出していくことを目標に活動しています。

放牧舎と長野県天龍村との出会いは、2001年の白川郷での展示にさかのぼりま
す。偶然展示を見に来られた遠山郷・南信濃村(現飯田市)の女性と知り合い、
彼女のお誘いを受けて、遠山郷の魅力を伝える「遠山郷DM」を1年間に渡って制
作しました(どこかに展示してあります)。そこからの様々なご縁が2012年、お
隣の天龍村へと繋がり、天龍農林業公社さんの「山楽和茶」のラベルデザインの
制作を発端に、天龍村ブランドの立ち上げに関わることになります。

この展示では、そんな「天龍村ブランド」の商品を並べさせていただきまし
た。この一年の間に新たに生まれた商品もあり、ブランドとは言えまだまだ歩き
出したばかりですが、どれも村の人たちが試行錯誤、丹誠込めて作っています。
そしてそのラベルには、村の中央を天竜川が流れ、急峻な山肌に生活の場がある
天龍村の風景を切り取り、そこで暮らす人を登場させました。
どうぞお手に取ってご覧ください。

2013.9.22 放牧舎
吉田葉子・遊 樹・岩井友子・三橋彩子・酒井かや子・樋口潤一